※2024年8月:こちらのブログに引っ越しました。
フェリシモの帆布バッグを作れるキット2回目「シンプルトートバッグ」を作りました。
帆布の厚みも増し、ひと手間かけないとミシンでスムーズに縫えないことを実感しました。
帆布をミシンで縫うコツや間違えてしまった箇所について書いています。
帆布を縫うコツは、とにかく柔らかく&厚みをなくすこと
作り方の手順書にもある通り、
- スチームアイロンをかける
- 布を手でもむ
- 木づちで叩く
この工程に手を抜かないこと!
こまめにやった方がいいです。
スチームアイロンは必須
帆布をミシンで縫うコツとして、特にアイロンは必需品です!
布を柔らかくする際にも必要ですが、折り目を付ける際に、本当に有効です。
アイロンに水を入れてスチーム機能を使いましょう。
温度は「高」
(帆布は綿でできているので「高」で使います)
※手順書だと「中」になってました。
私の使用しているアイロンの仕様書だと「高」だったので、私は「高」で使用しました。
布の表面にアイロンをあてるときは、あて布を忘れずに!
アイロンでしっかり折り目を付けておくと、クリップ留めができない箇所でも布がズレることなく縫えます。
待ち針なくてもズレないって、ちょっと感動しました(笑)
我が家にあったアイロンは、
東芝のTA-FV8。
既に生産終了になっている古い型のアイロンですが、しっかりとスチーム機能を働かせ、いい仕事をしてくれました。
手もみで生地を柔らかくする
スチームアイロンで温かくなった生地を、手で揉みます。
アイロンしたてだと、まだ生地が熱いので、やけどにだけは注意しましょう。
しかし、生地にしわがつくことを気にしてはいけません。
この時点で大切なことは、しわよりも縫いやすさです。
ここでも「これでもかっ!!」と生地を揉みます。
意外と柔らかくなります。
あとは、この柔らかさがあるうちに、縫うべし!
縫い終わってからアイロンをかければ、ピンとしたまっすぐさを取り戻します。
木づちで叩いて厚みをなくす
生地が厚いままだと、ミシンのおさえ部分に入らないのですよ……
だから、「これでもかっ!」というくらい木づちで叩いて厚みをなくす必要があります。
厚みを抑える目安は、ミシンのおさえにスムーズに入る程度の厚さです。
↓叩くまえ↓
↓叩いたあと↓
わかりにくいかもしれませんが、8mmくらい厚みがあった↓
↓木づちで叩いて5mmほどにした↓
これでも厚みがありました。
よりミシンで縫いやすくするためには、可能な限り薄くなるように木づちで叩いて、少しでも薄くなるようにするといいです。
最初に手順書を読んだとき、アイロンや手もみで布地を柔らかくするというのはわかるのですが、
「木づちで叩く」って何?
と思いました(^^;
でも作りながら考えを改めました。
木づちで叩く必要性、とてもあります!
【参考】厚みが合って縫いにくかった箇所
帆布10号(糊付け加工あり)を2枚重ねての場合、ミシンでそのまま縫っても問題ありませんでした。
気を付けるべきは、3枚以上重なった箇所です。
後半はとにかく分厚い。
前半でいかに叩いて薄くしておくかがキモ。
持ち手
↑これをさらに二つ折りにして縫います↑
4枚重ねの直線縫いです。
生地を柔らかく・薄くする作業をしていれば、ミシンで縫えるところです。
この頃の私は、生地を柔らかくする作業にそれほど重点を置いていませんでした。
ですので、スチームアイロンはかけましたが、手もみと木づちの作業をおろそかにしていました。
結果。
生地の柔らかさも、かなりむらがある状態だったと思います。
最初は、手回しでミシンを進めていました。
しかし自動で縫えそうな感じがしたので、手回しをやめ、普通にミシンをかけ始めました。
自動に切り替えて、数センチほど縫い進めたころです。
たぶん、布があまり柔らかくなっていなかった部分だったのでしょう。
ミシン針が生地に負けて、生地に刺さらないで跳ね戻ってくる現象を目にしました。
慌ててミシンを止めました。
幸い、針が折れたり、曲がったりすることはありませんでした。
「帆布、硬い!」
ここで、生地を柔らかくすることの大切さに気付きました。
↓針が止まったところから、縫い直してます↓
↓裏側↓
しっかりアイロンをかけて、手もみするようになったのは、持ち手を作るところからでした。
……でもまだ、木づちで叩くことの大切さをには気づかない4枚重ね(^^;
バック口(切り替え布・持ち手・見返し)
全パーツを縫い合わせるところです。
- 持ち手部分で、6枚重ね。
- 縫い代部分の縫い合わせで、3枚重ね
になっている箇所です。
このあたりになると、これまでの縫い合わせた個所がミシンのおさえに入らないという状況がちらほらと出てきます。
木づちで叩いて、生地を薄くすることの大切さにようやく気付く頃です(^^;
厚み以外にも、私はこのあたりから、ミシンの上糸の調子が悪くなり、何か所かで縫い進められなくなりました。
主に6枚重ねになっている持ち手部分で起こっていました。
生地か持ち手の縫い糸に引っかかるのか、上糸のよりがほどけて、部分的に千切れてしまうようでした。
仕方がないので、一旦糸を切り、少し重ね縫いをして再び縫い進めました。
バック口のステッチ
最後の仕上げ工程です。
持ち手部分で最大6枚重ねなのですが……
厚みは厚みでも私の場合、カシメの位置が問題となりました。
一か所だけ、カシメがミシンのおさえの邪魔をして、どうしてもうまく縫えないというところができてしまっていました。
3回ほど縫い直して、ようやくそれっぽくなりました。
持ち手部分で最大6枚重ねの場所ですが、今までの工程で厚みを抑えながら作ってきたので、(自分も厚手を縫うのに慣れてきたのかな?)分厚いけれど、意外と縫いやすかった。
各縫い合わせた場所
縫うときの長さとしては、短いので、とにかく木づちで叩いて薄くする。
そして縫う。
これで乗り切れます。
間違えたところ
採寸間違い?謎の5mm
採寸をまちがえたのかな……としか思えないのですが、とりあえず中に織り込んでしまう部分なので、このまま作り進めました(^^;
マチを作る際の両脇を倒す向き
「縫い代テープ9mm側が見えるように倒す」となっているのに、11mm側が見えるようになっていた。
↓逆側だったなぁ……↓
マチを作る際、両脇を倒す方向を、手順書とは逆方向に倒してしまい、そのまま縫ってしまった。
まちを縫った後に気づいたので、これはこのままにして先に進みました(^^;
思い込みで作業するのは危険なので、気を付けてくださいね。
作った感想
まずは完成したことを喜びたいです!
\(^o^)/
↑中はこんな感じ↑
マチ幅:約16cmで、たくさん入りそう♪
底:約24cmなので、A4を横向き(29.7cm)に入れると、底まで入らないですね。
↓でも大体入る↓
↓縦に入れるとこんな感じ↓
↑底まで入るけれど、上部がちょっと見えちゃう↑
バッグの高さ:約26cm
作り終えて、最初に思ったこと
完成するまでに、予想以上に時間がかかった(笑)
「切って縫う」だけではなく、縫う前に縫える状態に「整える」という工程を計算していなかったのが、原因ですね。
作り始めた時は、前回よりスムーズに作れそう♪などと思っていたのですけどね(^^;
帆布10号(糊付け加工)でこの硬さ……
家庭用ミシンで縫える最強と聞く8号とは、どれほどの強度を持つ帆布なのか……
と、まだ出会ってもいない8号帆布に恐怖を覚えました(笑)
それでも、「スチームアイロンと手もみと木づち」
これで帆布の強度に立ち向かえるというのは、本当に勉強になりました。
今まで、アイロンとか面倒だな~と思い、使ってもドライしか使わない横着な私でしたが、今回のことでスチームアイロン機能のすばらしさを体感し、考えを改めました。
これからは、スチームアイロンも使おう♪
目からうろこが落ちましたよ。
今回はカシメを付けるとき用に「木の台」を用意できたので、第1回目のキット「ワンショルダーバッグ」の時よりもカシメがスムーズに付けることができました。
土台って大切なんだな~としみじみ思いました。
土台がしっかりしていると、固定しやすい!
固定しやすいという事は、ハンマーでたたく時間が短くなったということです。
今回も、いろいろなことを学べました。
でもまずは、完成したトートバッグを持っておでかけしたいですね♪
近くに買い物に行くときに、連れて行きたいと思います!
用意した道具
買ってきたもの
ミシン糸 #30 青
帆布(青)に合わせて、青色の糸を購入。
帆布(茶)部分を縫ったときにワンポイントになっていいかな~と思って青にしましたが……
縫うのに失敗すると、気になるかも(^^;
縫い目が気になる場合は、茶色のミシン糸を選んだ方が目立たないです。
でも私は、青色の縫い目が可愛くなると思い、そして2回目の帆布だから、1回目ほど失敗しないという決意も含めて(笑)
青色のミシン糸を選びました!
最後の最後、バック口のステッチで失敗を繰り返した際に「茶色の糸だったら目立たないのに!」と、少し思ったことは内緒です(^^;
出来上がってしまえば、青色で大満足♪
家にあるもので準備
ハンマー(プラスチック製)と木の板
1回目のキットの時、金づちを使いました。
が、やはり木づちはないかと家の中をさがしたのですが見つからず。
「プラスチック製のハンマーならあるよ」
と母が言うので、お借りしました。
木の板は、打ち付けるときの台として使用します。
物置の中にあった木片です。
(昔、親戚のおじさんが木材で何かを作ったときの残り物みたいです)
今回、布を叩くのにも大活躍しました。
キットについて
おうちミシンで職人気分 基本からマスター 帆布バッグレッスンの会 ②シンプルトートバッグ |
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価格 | 月1回:価格:3,850円(税込み) |
想定作業時間 | 約3~6時間 |
キット内容 |
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用意するもの |
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あると便利なもの |
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公式サイト | https://www.felissimo.co.jp/ |
備考 |
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まとめ
帆布をミシンで縫うコツ
- スチームアイロンと手もみで柔らかくし、
- 木づちで厚みをなくす
これに尽きる。
あると便利なもの「木の板」
カシメを打つ際にも、布を叩く際にも台になる「木の板」があると、木づちの効果が増します。(手早く完了します)