二十四節季(にじゅうしせっき)と聞いて、何を思い出しますか?
私個人的には、
夏至とか冬至とか、春分とか秋分とか言う季節の分け目みたいな…?
むしろそちらの方が聞き覚えがあるのですが…
他には、
季節のご挨拶に使う単語?
祖父母と会話している時に出てくる「季節を表す言葉」であり、
「暦、ですよね?」
…くらいの認識です(^_^;)
さらに付け加えると、
私は、中学の理科の授業を思い出します(^_^;)
1年間、この「二十四節季」の日に観察をしてノートをつけるということを、やっていました。
(その時に見た植物のスケッチでもいいし、観察でもいいし、何を調べてもよかったんですけどね)
一つ一つの単語には、聞き覚えがあるのですが、それらの大カテゴリーである「二十四節季」そのものには、記憶が無く…
(ごめんね、理科の先生)
今日ふと思い出したので、再び記憶に定着させるため、ここに記しておこうと思ったのです。
- 二十四節季(にじゅうしせっき)とは
- 二十四節季の由来・成り立ち
- 節季について
- 立春(りっしゅん):2月4日頃
- 雨水(うすい):2月19日頃
- 啓蟄(けいちつ):3月6日頃
- 春分(しゅんぶん):3月21日頃
- 清明(せいめい):4月5日頃
- 穀雨(こくう:):4月20日頃
- 立夏(りっか):5月6日頃
- 小満(しょうまん):5月21日頃
- 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃
- 夏至(げし):6月21日頃
- 小暑(しょうしょ):7月7日頃
- 大暑(たいしょ):7月23日頃
- 立秋(りっしゅう):8月7日頃
- 処暑(しょしょ):8月23日頃
- 白露(はくろ):9月8日頃
- 秋分(しゅうぶん):9月23日頃
- 寒露(かんろ):10月8日頃
- 霜降(そうこう):10月23日頃
- 立冬(りっとう):11月7日頃
- 小雪(しょうせつ):11月22日頃
- 大雪(たいせつ):12月7日頃
- 冬至(とうじ):12月22日頃
- 小寒(しょうかん):1月5日頃
- 大寒(だいかん):1月20日頃
- まとめ
二十四節季(にじゅうしせっき)とは
一年間を24の季節に分けたもの。
昔むかし使われていた太陰暦(月の満ち欠けを基準とする暦)や太陰太陽暦(太陰暦に太陽の動きを取り入れた暦)では、月日と季節との間にどうしてもずれが生じてしまいます。
ひどい年にはひと月ほどのずれが生じてしまい、季節の目安にはなりませんでした。
しかし、農業に携わる人々にとって季節の移り変わりを知ることは、とても大切なことでした。
(作付時期とか収穫時期を知る目安がないってことになってしまいますからねぇ…不便です)
そこで、季節の移り変わりを知るために、古代中国で考案された「二十四節季」を暦に取り入れ、季節の指標とすることに相成りました。
二十四節季の由来・成り立ち
二十四節季は、太陽の動きをもとに作られています。
天球上の太陽の通り道である黄道を24等分したものが二十四節季です。
①黄道を「夏至」「冬至」の『二至(にし)』で2等分
②さらに「春分」「秋分」の『二分(にぶん)』で4等分
③それぞれの中間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の『四立』を入れて『八節(はっせつ)』とする
④一節=45日とし、
⑤一節を15日ずつ3等分し『二十四節季』とする。
(⑥ちなみに⑤をさらに5ずつに3等分し、時候を表したものが「七十二候」となる)
太陽の実際の位置を反映した季節となっているので、より実際の気候に沿ったものになっています。
そんな訳で天候に左右される農業に携わる人々にとって、大変便利なものとなりました。
節季について
一つの節季は約15日と期間は決まっていますが、太陽の動きが基準になっている為、毎年同じ日付になるわけではありません。
詳細な日付を知りたい場合は、必ずその年のカレンダーなどで確認してください。
立春(りっしゅん):2月4日頃
二十四節季の基準日。一月節。
春の始まり。1年の始まり。
冬が極まり春の気配が立ち始める日。
春一番が吹く季節。
雨水(うすい):2月19日頃
季節は春。
二十四節季の第2の季節。一月中。
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。
実際には、まだまだ寒い…
啓蟄(けいちつ):3月6日頃
季節は春。
二十四節季の第3の季節。二月節。
・啓=開く
・蟄=虫などが土中に隠れ閉じこもる
という意味で
大地が温まり、冬眠していた虫が穴から出てくる頃。
春分(しゅんぶん):3月21日頃
季節は春。
二十四節季の第4の季節。二月中。
昼の長さと夜の長さがほぼ同じになる日。
この日を境に日が延びていく。
清明(せいめい):4月5日頃
季節は春。
二十四節季の第5の季節。三月節。
万物がすがすがしく明るく美しいころ。
お花見の季節。
穀雨(こくう:):4月20日頃
季節は春。
二十四節気の第6。三月中。
穀雨とは、穀物の成長を助ける雨のこと。
この時期に作物の種を蒔くと、雨に恵まれよく育つ。
立夏(りっか):5月6日頃
季節は夏。
二十四節季の第7の季節。四月節。
春が極まり夏の気配が立ち始める日。
春分と夏至の中間。
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立秋の前日までが夏。
小満(しょうまん):5月21日頃
季節は夏。
二十四節季の第8の季節。四月中。
万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。
農家では田植えの準備を始める頃。
秋に蒔いた麦の穂が付くころで安心する(少し満足する)という意味もある。
芒種(ぼうしゅ):6月6日頃
季節は夏。
二十四節季の第9の季節。五月節。
芒=イネ科植物の穂先にある毛のような部分のこと
そんな芒を持った植物の種を蒔くころ。
田植えの目安で農家が忙しくなる時期。
梅雨入りの季節。
夏至(げし):6月21日頃
季節は夏。
二十四節季の第10の季節。五月中。
北半球で一年のうちでもっとも昼が長くなる日。
南半球ではもっとも昼の時間が短くなる日。
梅雨のさなか。
小暑(しょうしょ):7月7日頃
季節は夏。
二十四節季の第11の季節。六月節。
梅雨明けが近づき、夏の暑さが本格的になるころ。
暑中に入るので、暑中見舞いを送る時期。
大暑(たいしょ):7月23日頃
季節は夏。
二十四節季の第12の季節。六月中。
夏の暑さが最高潮!
夏の土用の日が近いので、夏バテ対策にうなぎを食べる頃。
暑中なので、暑中見舞いを送る期間。
立秋(りっしゅう):8月7日頃
季節は秋。
二十四節季の第13の季節。七月節。
夏が極まり秋の気配が立ち始める日。
夏至と秋分の中間。
残暑見舞いを出す季節。
処暑(しょしょ):8月23日頃
季節は秋。
二十四節季の第14の季節。七月中。
暑さが峠を越えて後退し始めるころ。
そろそろ秋の台風が来そうな時期。
白露(はくろ):9月8日頃
季節は秋。
二十四節季の第15の季節。八月節。
大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。
本格的な秋の到来。
秋分(しゅうぶん):9月23日頃
季節は秋。
二十四節季の第16の季節。八月中。
昼と夜の長さがほぼ等しい日。
この日を境に日が短くなり、秋の夜長がやってくる。
寒露(かんろ):10月8日頃
季節は秋。
二十四節季の第17の季節。九月節。
露が冷気によって凍りそうになるころ。
秋の長雨が終わり、空きがぐっと深まる。
そろそろ稲刈りも終わり、他の作物の収穫もピークに。
霜降(そうこう):10月23日頃
季節は秋。
二十四節季の第18の季節。九月中。
露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
紅葉し始め、木枯らしが吹く時期。
立冬(りっとう):11月7日頃
季節は冬。
二十四節季の第19の季節。十月節。
秋が極まり冬の気配が立ち始める日。
とは言いつつも、まだまだ秋で紅葉の見ごろもまだだったりする。
秋分と冬至の中間。
小雪(しょうせつ):11月22日頃
季節は冬。
二十四節季の第20の季節。十月中。
わずかながら雪が降り始めるころ。
大雪(たいせつ):12月7日頃
季節は冬。
二十四節季の第21の季節。十一月節。
雪が激しく降り始めるころ。
熊はそろそろ冬眠します。
冬至(とうじ):12月22日頃
季節は冬。
二十四節季の第22の季節。十一月中。
北半球では一年のうちで最も昼の時間が短い日。
小寒(しょうかん):1月5日頃
季節は冬。
二十四節季の第23の季節。十二月節。
暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半。
「寒の入り」
寒中見舞いを出し始めるころ。
大寒(だいかん):1月20日頃
季節は冬。
二十四節季の第24の季節。十二月中。
寒さが最も厳しくなるころ。
まとめ
日本は四季がある美しい国ですが、
四季どころではなく、季節が24もあるとは……
季節を楽しみ過ぎですかね(笑)
24の季節をすべて覚えるのはなかな難しいですが、
これはこれで面白い…いやいや、移り変わる季節をより細やかに感じることができるようになるはず(^_^;)
せっかく日本で生活しているのですもの
一年のありとあらゆる季節を愛でて楽しみましょう♪