先日、知人にお菓子を頂きました。
「わーい、ういろう♡」
「季節限定です」
はて?
あずきの乗ったういろうが、季節限定?
何故だ!?
と、疑問に思う私に母が言いました。
「ほら!6月だからじゃない?
京都で6月に食べるお菓子が、
確か“水無月”という名前だったと思う」
「それだ!6月
“夏越の大祓”だ!」
ということで、
水無月という和菓子について、
ご紹介〜♪
水無月という和菓子の由来
6月末日には、「夏越の大祓」という歳事があります。
・参照記事→「夏越の大祓」の由来や意味を知っているかい? 茅の輪くぐって形代流して厄払い!
和菓子「水無月」は、
この夏越の大祓に食べられている京都のお菓子です。
白いういろうの上に、
甘く煮た小豆が乗っており、
三角形に切り分けられています。
小豆には、「魔除け」の意味があり、
(小豆の赤い色が魔除けになるとされています)
三角形は、「暑気を払う氷」を表しています。
(四角形を半分にすることで、一年の半分を表しているとも言われます)
この三角形=氷というのは、
旧暦6月1日の「氷の節句」「氷の朔日」に、幕府や宮中の年中行事が元となっています。
旧暦6月1日に、御所では氷室の氷を取寄せ、口に含むことで暑気を払っていました。
当時、氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられており、氷の節句には、臣下にも氷のかけらが振舞われました。
とはいえ、
庶民にとっては、「氷」という物は簡単に食べられるようなものではありませんでした。
そこで宮中で振舞われる氷を象った三角形のお菓子が作られるようになりました。
京都では、
夏越の大祓が行われる6月30日に、
一年の残り半分の無病息災を願って食べる風習があります。
水無月のカロリー
114kcal/1人前(1片cm直角三角形1個)
ういろう1切れが90kcalくらいなので、小豆が乗っている分カロリーは高くなりますね(笑)
大丈夫、おはぎよりはカロリー低いから(^_^;)
ま、何事もほどほどに食べましょう♪
ちなみに、
暑い時期なので、少し冷やしてから食べるのもまた美味しいですよ♪
長時間冷蔵庫に入れているとういろうが固くなってしまうので、少しだけね(笑)
水無月の作り方
6月中は、割とお店で購入できる水無月ですが、6月過ぎても食べたいな〜と思う時もありますよねっ!?
(夏のお菓子ですもの!食べたっていいですよねっ!?(笑))
実は、ういろうってレンチンで作れるので…
水無月もレンジで作れてしまうのです。
小豆部分は、甘納豆や市販のあんこを使えば、お手軽ですし…ね♪
【材料】
・米粉・・・150g
・上白糖・・・100g
・水・・・300〜350cc
【作り方】
1)米粉、上白糖(砂糖)、水をよく混ぜる。
2)ダマにならないように、ゴムベラなどで潰すようにしっかりと混ぜる。
3)濾し器で漉して滑らかにする
(茶こしや目の細かい網を使って漉すのも可)
4)耐熱容器にクッキングシートを敷き、3)を流し入れる。
※全部を入れるのではなく、少しだけ後であんこを固めるように残しておく
5)電子レンジで5〜7分程加熱。(ういろう完成)
6)甘納豆または市販のあんこを5)のういろうの上に載せる
7)4)で残しておいた生地を全体に流し入れる
8)電子レンジで3分ほど加熱
9)冷めたら容器から取り出し、三角形に切る
甘納豆やあんこを固める工程は、取り置きしておいた生地を使うのではなく、寒天やゼラチンを使って冷やし固めるという方法でもOK!
米粉ではなく、薄力粉をふるって作ることも、白玉粉と薄力粉を混ぜてういろうを作ることも可能です。
抹茶を混ぜてみたり、砂糖を黒糖に変えてみたりすることで、抹茶ういろうや黒いういろうなど、色々なバリエーションが楽しめます。
とりあえず、混ぜて、電子レンジでチン♪
個人的には、Eテレ「グレーテルのかまど」で紹介されていた“夏越し”の和菓子をいつか作ってみたいな…と思っています!
……いつか、ね(^_^;)
和菓子の水無月についてのまとめ
水無月は、6月末の夏越の大祓に食べるお菓子です。
魔除けと暑気払いの意味が込められたお菓子です。
6月中は、割と和菓子やさんで購入可能です。
とりあえず、名古屋はういろう売っている地域なので、売っているお店は多いはずです。
一口食べたい時は、KITTE名古屋にある青柳総本家でひとくち生ういろうの水無月が買えます。
6月下旬くらいまでは、買えるでしょう。
私は時々、バスを待つ間に、ひとくち生ういろうを買って食べます(笑)
とはいえ、
通常サイズの水無月は、1個だいたい100kcal超のカロリーを持ちますので、食べ過ぎには注意です。
ういろうは、電子レンジで以外と簡単に作れるお菓子なので、自分で水無月を作ってみよう!という方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
水無月を食べて、一年の残り半分も頑張りましょう!
*参考記事→「夏越の大祓」の由来や意味を知っているかい? 茅の輪くぐって形代流して厄払い!