先日。朝から
“家のトイレに閉じ込められる”
という
大変衝撃的な経験を致しました(T^T)
家族は外出した直後
(まあ…昼過ぎには帰ってくるかなぁ…)
「呼出」ボタンを押せば、
「警報」がなる機能が付いたマンションなので、
時間が経てば通報され、
いつかは誰かが来てくれる
などとぼんやりと思いながらも、
午後の予定や、
部屋の状況を考え、
「自力で脱出しよう!」
そう決意し、
扉破壊という暴挙に出た私の
ある日の朝の出来事。
様々な反省を踏まえ、ここにその記録を残しておきます。
トイレの扉が壊れて開かなくなる件について
まず第一に反省すべき点は、
「トイレの扉が壊れて開かなくなる」ことがあるという状況を把握していたにもかかわらず、きちんとした修理等の対応をしなかったこと!
修理するなり何らかの対応をしていれば、そもそも閉じ込められることはなかった(T_T)
我が家のトイレの扉の異常は、「ドアのラッチボルトが戻らなくなった」ということです。
先端が三角形になっているボルト
ドアノブと連動し、出し入れすることでドアが勝手に開くのを防ぎます。
ラッチボルトがドアノブを動かしても動かない。
ラッチボルトが出っ放し。
ドアは開かない。
つまり、鍵が開かなくなった時にコインがあれば外部から開けることができる機能が使えない。
何故なら壊れているのは鍵部分ではなく、ドアノブと連動するラッチボルト部分だから。
ラッチボルトさんが引っ込んでくれないと、扉は開かない。
異常に気付いた当初は、トイレの中に閉じ込められたわけではなく、あくまで私は外側にいました。
隙間に厚紙を通しながらドアノブを動かすと、ラッチボルトが引っ込むことがあったので、「まあ何とかなるか」と気軽な気持ちでした。
とはいえ、内部に閉じ込められたことのある家族からは非難ゴーゴーでした。
とりあえず、ラッチボルトが飛び出さないように厚紙を当てて、ラッチボルトが出ないように固定することで当時の家族内決議は決定されました。
鍵はかけられなくなるけれど、閉じ込められることはないからイイヨね…
というところで様子を見ようとなったわけです。
そう…しばらくはそれで調子がよかった。
特に問題はなかった…はずだった。
数日前から、ラッチボルトを固定した厚紙がずれているような気が…浮いてきているような…気がしていたのは確かです。
せめてそこで、何らかの対応をしていれば!
誰もいない時に閉じ込められることもなかったかもしれません(T_T)
本当に何気なく入って、いつものようにふわっと閉めて、でもラッチボルトが出ないように固定してあるからドアが閉まったままになることはない
カチッ!
私「……ッ!?」
あの朝。
ぼんやりとトイレに入った私の耳に響いたあの音…忘れられません。
私「今…閉まった、よね?」
ドアノブに手を伸ばす私。
ガチャガチャガチャッッ!!!
厚紙がラッチボルトの位置からずれているのが見えた。
ストライクの方にすっぽりと収まっているのが見えた。
ドアノブを動かすも、微動だにしないラッチボルト。
私「やられた…ッ!」
今回の教訓!
異常を感じたらすぐに修理!
その油断が、閉じ込めを引き起こす(T_T)
閉じ込めから扉の破壊まで
当時の私の装備。
1.パジャマ
2.素足
3.右手にヘアブラシ
スマホは充電中で手元にありませんでした。
幸いにも朝食はきちんと食べた後。
トイレなので手を洗うところで水も出るので、干からびることはない。
家族は午後には帰ってくる。
(遅くても14時までには帰ってくると信じている)
私はこのまま家族が帰ってくるのを待てばいい。
私「……」
次に。
一瞬ためらいつつも、家の中に自分以外誰もいないことを考慮し、さっさと「呼出」ボタンを押下。
ピピピーっ
ピピピーっ
トイレに来てください!
廊下に響きわたる警告音。
(誰もいないけど)
私のいるトイレの中でも鳴り響いているけれど。
これで、家の中にある警報解除ボタンを押さない限り、外部へ我が家のトイレで何かが起こっていると通報されることになるので、いつかは誰かが来てくれる…はず。
家族以外の助けがくるという可能性を一つ追加。
私はこのまま助けがくるのを待てばいい。
私「……」
(今日は宝塚のライブビューイングのチケットを確保した日。
午後には行けるのだろうか…
行けたとしてもすごい疲れてそう…寝るかも)
(行けなかったとしても、払い戻し保険をかけていないから、チケットの払い戻しはできないなぁ)
(せっかくチケットが取れたんだから、行きたいなぁ…)
警報音が鳴り響く中、私の脳内では様々な思考がぐるぐると回ります。
(家族より先に外部の人が助けに来てくれたとして…)
(私、パジャマ…
髪の毛ボッサボサ…)
(……最悪)
(最悪と言えば、
部屋のPCでYou Tube再生したままだなぁ…)
(…………隣だし、
ドア開けっ放しだし、
見られるなぁ…(~_~;))
(……………)
私「よし!自力脱出をしよう!」
私は唐突に自力で脱出することを決意しました。
私「あとで弁償します。あとで母に謝ろう」
ということで、
扉を蹴り続けること数回。
木製の扉に小さな亀裂が入ったことで、自力脱出も不可能ではないと実感。
時々、座り込んで天井を見上げ(休憩)
私「やっぱり止めようかな…ふぅぅ(ため息)」
あっさり折れようとする心を奮い立たせ、引き続き扉を蹴ること数回。
バキィッッッ!!
私「!!?」
扉に大きな亀裂が入り、木の板がめくれそうです。
(今週は何となくスクワットやっていてよかった)
等と意味不明なことを思いつつ…
私は両手を使い、木の板をめくり、扉に穴を開けようとしました。
私「1枚板の扉じゃなくてよかった」
さすがに、1枚板の扉だったら蹴破れない(^_^;)
私「………」
なんとかめくれる部分をめくった私の前に立ちふさがったのは、もう一枚の板。
残念ながら、扉の外の景色は見れませんでした。
1枚板の扉ではありませんので、仲桟の向こう側にはもう1枚の薄い板があります。
私「ですよねぇ…」
しばし休憩と思考。
さすがに木片が散らばり、1枚目を壊しているので、ギザギザしていて足を負傷する可能性があるなぁ~。
とか、
今度は内側から蹴るので、ドア表面の木板と違ってツルツルしてない(裏側だからね)
などなど。
私「足の裏が傷だらけになると歩くのに支障がでるなぁ…」
トイレから脱出した後に出かけたい私としては、無用な傷はビタ1つ作りたくない。
さて、どうすべきか…
トイレ中で思考する事少々。
1)手拭き用のタオルを足に巻くことで足をガード
2)足元に敷いてあるマットを扉の破壊途中の部分に上手にかぶせギザギザに触れないように
上記のような細工を施し、
引き続き、扉を蹴り続けることしばし…
私「むしろこの音で近所の人が気づかないかなぁ…」
(いや、私だったら「うるさいなぁ…日曜大工?」で終わらせるな)
私も疲れてきているのか、扉が丈夫なのか…(^_^;)
なかなか蹴破れない
響き渡り続ける警報音。
ちょっと焦ってる自分。
何度か挫けつつ、休憩しつつも、継続する事には意味がある(笑)
ベキッ!
私「!!」
ちょっとだけ、扉の外が見えた瞬間!
希望が見えるってこういうことなんですね(笑)
とはいえ、人体が通れる隙間ではなかったので…
とりあえず腕を通し、扉の内と外でドアノブや鍵部分をガチャガチャしてみるものの……動く気配はなく…
私「ふう……」
私は大きくため息をついてから、再び破壊活動の作業を開始しました。
とはいえ、外が見えたことで「あと少し」という希望と「あと少しなのに」という焦りでなかなかうまく破壊することが出来ず、そこからなかなか進まない(~_~;)
考えて、私!
と、足元にあったトイレマットは2枚。
1枚は足を守るために破壊した部分に挟んでいたので、もう1枚を活用することに。
くるくると丸めて筒状にし、外が見えていない(割れていない)側の板と板の間に挟み込み(ねじ込んだ)、てこの原理でより破壊しやすくなる……はず!
と、疲れた脳で必死に考えて(笑)
再び蹴り続けることしばし…しばし……
バンッッ!!
私「!!!」
最後の一蹴りでドアに大きな穴が開くのと同時に!
ラッチボルト自体が外れたようで、
ドア自体がオープン!!
私は感激するよりも早く、トイレの中から飛び出し、
私「停止っ!」
鳴り響く警報音を停止させました。
私「ふぅ…」
恐らく、まだ外部に通報されていない…はず。
本来ならすぐにそれを確認しなければいけないのですが…(~_~;)
流石に疲れていたので、まずは外出中の家族に事の次第をケータイにて報告。
私「ごめん。閉じ込められたから壊した」
母「いいよいいよ。出られたのなら(笑)」
その後、一息ついてから外部にある警報機を確認に行き、我が家の部屋番号が表示されていないことを確認。
私「よし!通報されていない!」
どっと疲労が押し寄せてくる中、なんとか室内を掃除し、宝塚ライブビューイングを観劇するためにでかけることができました。
お疲れ様、私!
いや本当に、日々のメンテナンスって大切だね!!
【追記】
2018年12月27日(木)
本日、トイレに新しい扉が設置されました♪